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愛姫のあぶない投資性活
第2章 孤独な出資者
暫く車を走らせると、郊外のそのまた郊外の田園地帯にイングランドのお城のようなラブホが建っていた。車は裏道からエントランスを抜け駐車場に入った。
「やっぱり、平日は空いてるね。でも車の数を見るとそるなりに入っるのかな。平日の昼間に…みんな不倫カップルかなぁ…。」
麻木さんはどうでもいい他人事を言った。
「私たちは不倫なんかじゃないもんね…。」
私はそう返答すると、車から降りて、麻木さんの背後からすうっと、腕に寄りすがった。麻木さんもそれに応えて肩を抱いてくれた。そうして、フロントと奥に繋がる、細かく間仕切りされてボックス席になっている、ウェイティングルームの手間のルーム選択のパネルの前で、私たちは立ち止まった。
さまざまなデザインでそれぞれに工夫がなされた、部屋の写真パネルがあり、空室だけ明かりがついていいた。空室は5部屋しかなかった。麻木さんは、
「ここでいい?」
と、一応私に尋ねてから、躊躇なく、パネルをタッチして、さらに確認ボタンを押した。3時間休憩で2万円弱の最高級の、いわば高すぎて残っている部屋だった。部屋番号の印字されたチケットが出て来ると、さっと切り離し、私の手を引くように入室専用のエレベーターに私を載せた。
「いいの?あんな高級なお部屋。ここはみんなそれなりに高いけど、もうちょっとリーズナブルなお部屋もあったよ…。」
「大丈夫!愛姫ちゃんが気にすることじゃないの。久しぶりなんだから、ちょっとは贅沢しなきゃ。」
そう言って私の肩を抱き寄せた。私も頬を麻木さんの腕に埋めるようにして密着した。5階の最上階に着くと、ランプシェードがそこここに燈された、薄暗くはあるけれど、ムードのある広めの廊下が続いていた。
「あっ、ここだね。」
麻木さんは、部屋番号の紙を見ながら、ドアに刻まれた部屋番号と照らし合わせて、ドアを開けた。ドアの上にはランプがあって、緑色で点滅して入室可能なことを示していた。
麻木さんが私の手を引いてそっとドアを開けると、センサーの照明で明るくなり、自動清算機が入室のアナウンスを始めた。さらに、内扉を開けると、気分が自然に昂揚してくるような、素敵な空間が広がっていた。
「やっぱり、平日は空いてるね。でも車の数を見るとそるなりに入っるのかな。平日の昼間に…みんな不倫カップルかなぁ…。」
麻木さんはどうでもいい他人事を言った。
「私たちは不倫なんかじゃないもんね…。」
私はそう返答すると、車から降りて、麻木さんの背後からすうっと、腕に寄りすがった。麻木さんもそれに応えて肩を抱いてくれた。そうして、フロントと奥に繋がる、細かく間仕切りされてボックス席になっている、ウェイティングルームの手間のルーム選択のパネルの前で、私たちは立ち止まった。
さまざまなデザインでそれぞれに工夫がなされた、部屋の写真パネルがあり、空室だけ明かりがついていいた。空室は5部屋しかなかった。麻木さんは、
「ここでいい?」
と、一応私に尋ねてから、躊躇なく、パネルをタッチして、さらに確認ボタンを押した。3時間休憩で2万円弱の最高級の、いわば高すぎて残っている部屋だった。部屋番号の印字されたチケットが出て来ると、さっと切り離し、私の手を引くように入室専用のエレベーターに私を載せた。
「いいの?あんな高級なお部屋。ここはみんなそれなりに高いけど、もうちょっとリーズナブルなお部屋もあったよ…。」
「大丈夫!愛姫ちゃんが気にすることじゃないの。久しぶりなんだから、ちょっとは贅沢しなきゃ。」
そう言って私の肩を抱き寄せた。私も頬を麻木さんの腕に埋めるようにして密着した。5階の最上階に着くと、ランプシェードがそこここに燈された、薄暗くはあるけれど、ムードのある広めの廊下が続いていた。
「あっ、ここだね。」
麻木さんは、部屋番号の紙を見ながら、ドアに刻まれた部屋番号と照らし合わせて、ドアを開けた。ドアの上にはランプがあって、緑色で点滅して入室可能なことを示していた。
麻木さんが私の手を引いてそっとドアを開けると、センサーの照明で明るくなり、自動清算機が入室のアナウンスを始めた。さらに、内扉を開けると、気分が自然に昂揚してくるような、素敵な空間が広がっていた。