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愛姫のあぶない投資性活
第5章 ハニートラップ
オーダーを終え、確認→終了のボタンを押して、間もなくのことだった。玄関扉の下に備え付けられた、二重扉のボックスにコトンと何かが投函された音がして、しばらくすると、電話が鳴り響いた。

受話器を取ると、

「ご注文のお品物をお届けしましたので、ご確認いただけますか?」

と、中年女性の声がして、間違いないか確認してくれと言う。電話を保留にして、私が乱れたままになっていたベビードールの肩ストラップを直しながら、下はノーパンのままでいそいそと、それを取りに行くと、小袋の中には確かに、3包の『極厚』と書かれたコンドームが入っていた。電話で確認した旨を伝えると、

「ごゆっくりどうぞ。」

と、簡単な挨拶があって通話が切れた。

「すごいっ…商品名が『極厚』なんですね!」

春日君が感嘆していた。パッケージの字体も毛筆体で『極厚』と書かれ、黒いパッケージに燃え盛る炎がデザインされていた。

それをまた、ベッドサイドの小物入れに入れると、私たちは再びベッドシーツに潜り込んで、寄り添い合って、取り留めもなく会話を続けた。

(投資や株式売買の質問は今回はもう止めておこう…。あまりそれに集中すると、私の目的も悟られちゃうわ。初デートでホテルに女の子から誘うなんて、普通じゃないもの…。)

私が黙っていると、

「愛姫さん、表情死んでますよ。何か考え事でもしてました?帰らなくちゃいけないとか?」

「ううん。なんでもない。春日君も私もたくさん汗かいちゃったから、お風呂でも…なんて考えてたの。」

「お風呂入ります?シャワーでもいいし…。」

「うん。じゃあ、簡単にシャワーでも浴びてスッキリしましょう。エッチな汗と汚れ、落とさないとね。」

私たちは、二人でシャワーを浴びた。その間春日君が欲情を起こして、私に迫ってくることもなかった。でも春日君のペニスは半立ちで、いつでもきっかけさえあれば、臨戦態勢にあるように見えた。

私は、汗と唾液と淫蜜にまみれたベビードールから解放されて、二つ目のバスタオルを降ろして、身体に巻いた。春日君も半ば濡れて湿ったバスローブは纏わずに、腰に新しいバスタオルを私同様巻いて、再びベッドシーツに潜り混んだ。


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