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愛姫のあぶない投資性活
第6章 魔性の女に貢ぐ男たち Ⅰ
春日君から伝授されたデイトレードでの買い売りのタイミング。スウィングトレード(売りの持ち越し)でのミスを回避する方法などは、その後の私のデイトレードにたいへんな効果をもたらした。

私は売りタイミングに失敗することが少なくなり、調子のいい時で、週末までに、利鞘を20万積み重ねることもしばしだった。

しかし、毎日、銘柄の動向をつぶさに追うことや、売りのタイミングを見計らうことで、擦り減らす神経性の疲労と溜まっていくストレスは、私の歪みかけた人格をますます、『収益』のためなら手段を厭わない女に変えていった。

それらに加えて、梅雨入りしてからの、天候不順は、私の中で、仕事優先で眠らせていた、性欲を発散させる場を求めさせはじめた。

折しも、そんな時、麻木さんから、デートのお誘いがあった。私がある住宅リフォーム専門会社の情報を麻木さんに求めていたから、その話がしたいという内容のメールだったが、麻木さんの会社の休業日にランチというのは、その後、ラブホに誘いたいということも裏のメッセージとして含まれていた。しかも、約束の日は私の生理期間の直前で、彼の意図ははっきりしていた。

(『リフォームの○□』の情報はメールでも済むから、ともかくとして、約2ヶ月ぶりに麻木さんに抱かれるのも悪くないかな…。まだ大きな借りも清算していないし…。)

私は、その日、以前と同じく、午前の前場で買った株をすべて売り抜き、約3万の利鞘を稼いだ時点で、取引を停止し、麻木さんの会社に向かった。

麻木さんは、一人事務所でパソコンを数台開き、経費節約のために空調を切って、扇風機を出して残業に取り組んでいた。

「ごめんね、今日も休日出勤さ。零細企業の社長は辛いね。今すべて終わらすから、これで玄関の自販機から好きなものでも買って飲んてよ。」

そういって、プリカを私に渡した。私はアイスコーヒーを買って、プリカを麻木さんの作業していたデスクの隅に置くと、積極用のブースの一つに座って、テーブルの上の壁紙クロスサンプルを開いて眺めていた。

空調を止めている事務所の空気は澱んで、相対湿度は外より高く感じられた。

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