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愛姫のあぶない投資性活
第7章 境界線上の証券取引
私は一晩中、ネット、投資ジャーナル誌、会社四季報、過去数ヶ月の経済新聞のメルマガなど、さまざまな資料から『リフォームの○□』についての情報をかき集めて検討した。この1年でかなりの増資を行ってそれに合わせて業績も右肩上がりだ。4月の株主総会での収支決算報告では、今年度の広告費もアップさせて、事業拡大を図っている。株価は上昇傾向だが、上場すれば、倍に跳ね上がる可能性もある。明日は小口で10万円以下ぎりぎりで、売り注文が出たら、小刻みに買い漁る決断を下した。

私は身体は疲れているのに、興奮してなかなか寝付けなかった。

一夜明けて、木曜日。私は売り注文に反応して、次々に買い漁り、2日連続で150万円の資金を遣い、買い注文をストップさせた。

果たして、週明けどうなるか、月曜日は様子見、そして火曜日が売りに出る勝負の日と決め、月曜日もさらに100万円ほど、生活費のための預貯金をはたいて買い足した。

火曜日の朝、私は早朝から飛び起きて、経済新聞のメルマガ配信を待った。

やがてメルマガが配信された。そこには遂に『リフォームの○□上場』の文字が踊っていた。午前の市場が開かれて、前場から、グングンと株価が上昇し、私の含み益はみるみる膨らんでいった。午後になって株価が時間軸と平行線を辿りはじめた。その時、全てを売りに出した。最終的に市場の午場の終了間近までに、全ての持ち株を売り抜いた。私は結果的に一週間弱で、OL時代の年収の倍の資産を手に入れた。

気分が高揚して、何をしていいかわからない。誰かにこのビッグニュースを報告したいが、私が事前に、間接的にではあるけれど、取引企業、つまり麻木さんを通じて、企業2社間のトップ会談情報を得て、上場の内部情報を手に入れていたことは確かだ。私と麻木さんの関係が明らかになれば、もしかしたら、商法の 証券取引法違反に問われる可能性だってある。いわゆるインサイダー取引にかなり近いからだ。

しかし私は、証券取引のために投資を募ることができる、投資ファンドを立ち上げている訳ではないし、私に投資資金を出資したのは、麻木さんの個人的な行為だ。

結果的には何も問題なく時間が経過して、私の中規模株式投資の第1回目の成功だった。

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