この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Black velvet
第7章 細く光る、鎖。
離れたくない…
それだけ聞ければ 充分だ。



ホストとして働いた後には
ここへ帰れるのに、

風俗で稼ぐようになれば
出て行かなくてはいけない と思う理由は

sexは 俺とだけすると、口約束で交わした
契約のせいだけでは ないだろう。





離れたくない。。その言葉だけで

俺は、自分の中の もしかすると純粋な
悲痛なまでの想いが救われた気がした。

客観的には 身体を金で買う下品な関係だが。


「落ちて辛いのは お前だけじゃない。
俺のために、ここに居てくれ」


何も言わず その目はまた閉じた。




借金を肩代わりすることは簡単だが
それは もしかすると
払わなくていい金かも知れない。

カズのプライドを考えれば
それが出来るか、調べる価値はある。


起き上がった俺に 伸ばしかけた手は
彼自身の身体を抱いた。
今日 二度目の 悲しい光景。。


携帯電話を取ると、俺はすぐ
ベッドへ戻り 腰かけて
柔らかい髪へ 手を伸ばした。

タップしたのは 遺産相続の際
依頼した弁護士の番号。

多忙なはずだが、俺の作品の
熱烈な読者だったこともあって
相談には 快く応じてくれた。


大まかに説明すると
「まず その金融業者の社名を頂けますか」
その質問を カズへ投げ

回答を伝言したら
弁護士が 検索し…


それが闇金融であるので
返す必要はないと、断言されるまで
俺は 彼の背中を撫でていた。


報酬を加算してもよいので
速やかに取り立てをやめさせる手続きを一任し
明日 会うことにして、通話を切る。




会話の趣旨は 想像がついたようで
安堵を通り越し 放心している様なカズに

「借金がなくなったら
うちで 飼われることに、文句はないだろう」

被さるように くちづけて
シャツを脱がせていく。



契約からは 自由の身になったとしても
その足首の鎖を
解いてやるつもりは、ない。
/47ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ