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Black velvet
第8章 sweet vintage
*t


「リボンは いちど巻きかけてやめた
メッセージカードを
なかに入れてから つけようと思ったから」


「…」


「紙袋の なか、ちゃんと見た?」


底の方を もう一度見ると
光を弾く 艶のある部分がある



セロハンの袋、その中にはまだ何も書いていないカードが
白い裏面を上にして 入っていた。



「ほんとなら 好きな相手の誕生年の
ワインを、あげるんだよね」


「よくあるのは そっちだな」


「それもいいんだろうけど…
こっちのほうが 今のおれらしいかなって

自分の 産まれた年から、いままでを
すきなひとに あげるほうが」






疑われたことに対して 怒りもせず拗ねもせず
ただまっすぐにその想いを さしだしてみせたカズは



腕の中で 「ねぇ、、苦し、い」

柔らかく軋んで 甘く泣きごとを言う。




「…済まなかった」


「ううん。 。こんなの見つけたら
おれだって きっと心配しちゃうから」



歳下の、ひたすらに溺愛する恋人に優しく宥められ

俺は 自分の余裕の無さを 恥じながら
力任せの腕を 緩めて、
横抱きに そっと抱き上げた。





一度 キスをおとしたら
ベッドルームへ そのまま歩き出す…


シーツのうえに この身体を縫い留めて
何度でも 揺らし
白い足首につけた鎖を 儚く光らせたい




どんな酒よりも 甘い雫を滴らせて
喘ぐカズが見たい




俺の総てを 与えたい。










ドアを開けたなら、薄く開いた唇は
予感に細い溜息をつくだろう

その瞬間から既に 俺たちは交わり始める


…きっと 何度でも 伝える


こんなにも 愛している。
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