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オレは佐藤
第1章 会社で
「お早うございます、主任。」


早めの出社にも関わらず、既に出社してオレに爽やかな挨拶をくれるのは円山 美沙子(29)。

一年後輩で、社内では大人しい控えめ美人と評判だ。

「おう、おはよう。今日夜行く?」

今夜は部署飲みの予定だ。
しかし、オレの聞いたのはそこじゃない。

「んー、飲み具合ですかね…。」

自嘲気味に答える円山。
オレ達の共通趣味、オンラインゲームだったりする。

「だな。オレ行けないかもなぁ…。」

部長に狙われてるし、多分しこたま呑まされるだろう。

「そんなにガッカリした顔しないでくださいよ。菜摘ちゃんも参加ですよ?」

菜摘とは、相原 菜摘25
我らが部署のアイドルだ。

円山とは、違う可愛い系の美人だ。


「オレには、ゲームのが楽しみなのー。」


円山に手をヒラヒラして舌をだす。

円山は苦笑いを返しながら、ぞろぞろ出社する社員に挨拶していた。
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