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第4章 花見

「あれ？まだ、皆さん来てないんですか？」


相原に困惑していると、噂をすれば円山登場だ。


場所取りのとき、ゲームするって昨日言っといたからログインしないオレを心配して早めに来たのだろう。


「おう、早いな。まだ、相原だけだぞ。」


オレもこれ幸いと、サッと相原から離れる。


「ちっ」


おぅふ、ちっちゃく相原が舌打ちした？


「そうですか。早すぎましたね。」


何を思ったか、ニヤリとしてオレ達を見る。


「そうですよぉ、美沙子さん、早いですぅ。」


円山の表情で、水を得たのか、相原がくねくねした。

やめてくれ。他の男どもにやってやれよ。

シートに上がって来た円山は、相原に微笑みながら
適当に荷物を下ろす。


「んー、寒いですね…。」