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第4章 花見

主任に抱き締められたときは、ドキッとした。


頬を指でなぞられた時、わたしは初めて泣いていた事に気がついた。


「相原、キスはこうするんだ。」

恐ろしく優しい笑みを浮かべた主任の唇が重なった時、ビックリするほど心臓が痺れた。


クチュ…チュ…


濃厚な甘いキス。

唇を吸われ、舌を軽く吸われ。

絡めた舌が溶けて行くような…とても優しくて…

心地良い。




興奮していた体が暖かい陽気に包まれたように、ふわふわしてきて…。



絶対の安心感に包まれた。