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第8章 黒歴史

「久々に乾杯！」

カイトの合図でプチ同窓会が始まる。
こっちにいるやつらにも声をかけ、集まったのはトモヤとカナコ。

昔からの悪友グループで、ヤンチャばかりしていた。
オレは別グループにいたのだが、有ることを切っ掛けに仲良くなった。
有ること…。
そう何度となく伏線引いてきたオレの〈黒歴史〉である。

「相変わらずか、タクミも。」

トモヤがニヤニヤしながらオレのグラスにビールを注ぐ。

「う…、まぁ…。」

そっと目を反らせるが、反対側にいたカナコがオレに腕を絡ませてニタァ～と笑う。

「いやいや、年齢イコールでしょ。」

この会話、もちろんあの出来事からきている。