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第2章 虚像

旦那は世間体を気にし過ぎるところがある。

私は昔、パートに出たいと直訴したこともあったが、俺の給料だけじゃ生活出来ないみたいだから、外に働きには出るなと言われ、私の友達に頼んで内職を紹介してもらった。

少しでも家計の足しにと今も続けている。
子供が大好きなガチャガチャの景品をカプセルに入れる内職だが、頑張れば月に3万円くらいは稼げる。

お義母さんが足を悪くして、日常生活にも支障をきたすぐらい悪化しても、あまり関心を示さず、私が家にいるんだからちゃんと面倒をみろ！と冷たく言い放つ。

そして周りの親戚には、いつも母親の心配をしていますアピールを怠らない。

私は時々、旦那が分からなくなる。

家族との会話もなく、息子が所帯を持って家を出てからは、特に酷くなった。

私はお義母さんの面倒を見にやって来る、ヘルパーさんの様な存在にしか扱われていない。

しかし自分は外で愛人をつくり、浮気をしている。