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禊(みそぎ)
第4章 シンパシー

少し間を開けて、夫は答えた。
「会社をクビになるかもしれん。」
「えっ?」
瞬時に理解出来なかった。
「会社の事務員の女の子が、金を横領した。」
「その金を使い込んで、俺の指示でやったと監査部に話したらしい。もちろん俺は、そんな事を指示した覚えもないし、彼女が金を横領していたなんて、今日初めて聞かされた。」
「しかし真実がどうであれ、彼女の口からそんな話が出た以上、俺も色々と問いただされるだろう」
「お前の手前、こんな事は言いにくいが、彼女と俺の関係は公になるだろう。部下と不倫関係にあった俺の話を、会社が何処まで信用するか・・・」
「会社をクビになるかもしれん。」
「えっ?」
瞬時に理解出来なかった。
「会社の事務員の女の子が、金を横領した。」
「その金を使い込んで、俺の指示でやったと監査部に話したらしい。もちろん俺は、そんな事を指示した覚えもないし、彼女が金を横領していたなんて、今日初めて聞かされた。」
「しかし真実がどうであれ、彼女の口からそんな話が出た以上、俺も色々と問いただされるだろう」
「お前の手前、こんな事は言いにくいが、彼女と俺の関係は公になるだろう。部下と不倫関係にあった俺の話を、会社が何処まで信用するか・・・」

