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禊(みそぎ)
第3章 花火
水筒をトートバッグに入れようとした時、バックの中の携帯の着信ランプが光っている事に気付いた。

履歴を見てみると英司君からだった。
あの一件以来、私達は会っていなかった。

別に避けている訳ではないのだけれど、何となく連絡が遠くなっていた。

私は直ぐに折り返してみた。

「もしもし典子です。電話くれてたんだ?ごめんなさい気づかなくて。」

「あぁ、かまわないよ。久しぶり姉さん。今忙しい?家に居るの?」

「近くまで来たから電話してみたんだ。」

「今から少し会えないかな?」

「ええ、かまわないわよ。でも家にはいないの。市民公園でお散歩してたの。」

そう言いうと英司君は驚いた声で答えた。

「今俺も市民公園の駐車場にいるんだ。車停めて、そこからかけてる。姉さん駐車場まで来てよ。」

「あらっ?」

私も思わず驚いて声をあげてしまった。

「わかりました。そこで待ってて下さいな。」

そう言いながらベンチから離れて、私は駐車場に向かって歩きだした。
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