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禊(みそぎ)
第4章 シンパシー
「ビールは無いのか?」

キッチンからイライラした様子の夫の声が聞こえてくる。

「あなたが滅多に帰って来ないので、買い置きしてません。お義母さんも私も、普段ビールは飲まないから。」

「あなた、お仕事中でしょ?こんな時間に帰って来てビールだなんて、今日はもう会社に戻らないんですか?」

そう言えば、さっき夫がまずい事になったとか言っていたのを思い出した。

私はキッチンの夫の所へ行き、真相を尋ねた。

「あなた、会社で何があったの?まずい事って?」

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