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作品集
第10章 平成28年2月…
歌の紹介!

●「恋する街角」(歌/山内惠介:2008年:ビクター)

今やビクターの稼ぎ頭。特にお母様方には大変な人気です。
作っている方も工夫を凝らしています。低音部だけで展開するのかと思いきや、急に高く展開する乱高下。劇的な歌詞にマッチしています。
半音階でやってくるフレーズもあります。半音階は「不協調和音」などといい、リスナーに「不安定」な雰囲気を与えます。そこで突然、高いメロディーを持ってきますから、曲が盛り上がります。
新しい演歌のスターも、デビュー当時は「氷川きよしの二番煎じ」なんて言われました。彼ならではの
「特色」というのが無かったんです。
どうなるんだろうなと思っていましたら、ビクターの自社の演歌番組の司会を務めるようになってからというもの、一気に人気に火が付いたのです。いまじゃ、ビクターの看板になりました。



●「アメリカ橋」(歌/山川豊:1998年:東芝EMI=当時)

この歌の舞台「アメリカ橋」って、恵比寿と目黒の間にある、本当にある橋なんですね。結構訪れる人も多いようですが、正式名称が「恵比寿東橋」なんだそうで、なかなか見つけにくい「名所」なようです。



●「これが青春だ!」(歌/布施明:1966年:キングレコード)

1960年代後半以降、テレビは今まで見向きもしなかった「学園ものドラマ」に力を入れます。
低迷続くキングレコードの期待を一身に背負って登場した「大型新人」でした。「月刊平凡」の歌本の裏表紙の広告を何ヵ月も飾っていました。
「岩谷時子」さんが作詞したこの歌は、なんといったって歌詞が豪快です。

「大きな空に、はしごをかけて
真っ赤な太陽、両手で掴もう……………
そうとも、それが青春だ」
巨匠いずみたくさんが作曲しただけに、誰もが歌える優しいメロディーながら、音を外しやすい歌という、これは「プロ仕様」の歌なんですね。「大きいことはいいことだ」なんてチョコレートのCMが流行った時代の「でっかい」一曲です。

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