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第6章 平成２７年１０月３日より

ご存じですか…？

■車のフォグランプはなぜ黄色？


夏の高原で霧に包まれると、辺りが見えなくなってしまいます。
例えば、濃い霧の中でソフトボールをするとピッチャーの姿が見えず、霧の中からボールが突然現れます。消える魔球というより、最初から見えない魔球といった感じですが笑い事ではないのが車の運転です。
霧の中では、通行人が突然現れます。その為、霧の中を走る車にはフォグランプが欠かせません。フォグランプは、ヘッドライトよりも下の位置に設置されているライトです。フォグライト、前部霧灯(むとう)、補助前照灯と呼ばれています。このフォグランプが黄色い色をしているのは通行人にも運転手にも、最も見やすい色だからです。
例えば、赤いランプであっても、光は遠くまで届きます。他の色より、霧の粒子に散乱させられる事が少なく通行人にも車が近づいている事が良く分かります。ところが、赤いランプは照明としては弱く先の方まで明るく照らす力が弱い為、運転手の方が見にくいのです。それに対して黄色のランプは、霧の中を透過(とうか)しながら照らす力も備えています。注意や危険のサインとして、黄色が使われているように車のフォグランプにも黄色のランプが利用されています。
ただ、最近の車で使用されているフォグランプは、ほとんどが白色です。
考えられる原因の一つに、保安基準が変わり
2006(平成18)年1月1日以降の新車はヘッドライトは白色のみしか使用出来なくなりヘッドランプと一体型のフォグランプは、黄色を使用する事が出来ません。
へッドランプと一体型ではないフォグランプは黄色を使用する事は可能ですが、点灯出来るのは二個までと決まっているので
注意が必要です。