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作品集
第9章 平成28年の元旦の幕開けですねー
歌の紹介!

●「襟裳岬」(歌/森進一:1974年:ビクター)

「おふくろさん」の大ヒットで、演歌界の第一人者となった森進一さん。
1974年にリリースされたのが、この「岡本まさみ/作詞、吉田拓郎/作曲」によるこの「襟裳岬」でした。
レコーディングは難航したそうです。森進一さんといえば、なんといってもあの「こぶし」ですよね。
これを一切入れないというのが、あまりにも難しく、レコーディングに手間取ってしまい、レコード発売日は一度延期されたくらいです。歌ってみると難しく、聴いていて何か温かいやさしい気持ちになる作品ばかり。けして「寒い」だけでない「襟裳の春」は温かい人の心があるのです。



●「夜空」(歌/五木ひろし:1972年:ミノルフォンレコード)

「よこはま・たそがれ」で一世風靡した五木さんが、悲願のグランプリを獲得したのがこの歌でした。
この「夜空」。もちろん、山口洋子さんの作詞、
平尾昌晃さんの作曲による歌なんですが、平尾さんの著書には「たくさん作ってきたけど、これほど難産だった作品はない。」と書いてあります。山口洋子さんの歌詞が先にでき、これに曲をつけてくれという依頼だったんだとか。
「この歌は歌詞があまりにも良くできている。触ることはできない。一言一句変えないまま曲をつけようと、あれこれ工夫するうち締切日が近付いてきた。」
結局、締切日には曲が仕上がらず、レコーディング当日の朝に仕上がり、ろくに練習もなく五木さんはレコーディングとなったそうです。
「彼の天性の音感のよさ、歌にかける情熱に助けられた。五木くんに頭が上がらないのは、それからだった。」と綴られています。



●「岬めぐり」(歌/山本コータローとウィークエンド:1974年:CBS・ソニー)

今ではフォークソングの
名曲として知られるこの歌ですが、発売当初はずいぶん評判が良く無かったんです。まずはシチュエーションが「男の傷心旅行」。
これが今まで歌の世界ではほとんど無かったものですから、大人たちは
「なんじゃこれ?」ってなったのでした。
「僕はどうして生きていこう」というフレーズも、
けっこう話題になりましたよ。「男のくせになんて女々しい」とか「男も女のように傷付くのよ」とか、
新聞の紙面を賑わせました。

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