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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第3章 夢の始まり
心優しい国王は幼い王妃の死に落涙した。しかし、この十三歳の王妃はあまりの幼さに、国王とはまだ実質的な夫婦関係を結ぶに至ってはいなかった。良くも悪くも二人の妻との関係は王にとって男女というよりは兄と妹のようなもので、特に険悪ではなかったが、また深い情の通い合いなどもなかったのである。
この二度の悲惨な結婚は若い王を打ちのめし、以後、どれだけ姜大妃(テービ)や大臣が新しい王妃を迎えることを勧めても、王は頷こうとしなかった。
この二度の悲惨な結婚は若い王を打ちのめし、以後、どれだけ姜大妃(テービ)や大臣が新しい王妃を迎えることを勧めても、王は頷こうとしなかった。