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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第14章 夢の終わり
 安らかな死に顔ではあったが、何故かハンの頬には泣いたような痕跡―涙の跡が残っていた。ヤン内官に訊ねようとしたけれど、彼もまた突然の王の死に戸惑い衝撃を受けているのは判っていた。今になって涙の理由を訊ねたからとて、ハンが生き返るわけでもない。
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