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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第5章 真心の証(あかし)~逢瀬は美しく儚く~

「ソナ、そなたはどうも自分の価値を理解していないようだから、この際、ちゃんと教えて上げよう。私から見れば、そなたは平凡だとも目立たないとも思わない。ソナの生き生きとした瞳を見ていると、吸い込まれそうで、この瞳に溺れてみたいと男なら誰でも願うはずだ。もちろん、楊貴妃のような触れなば落ちんの色香溢れるって部類の美人ではないけど、大輪の花が開く前の控えめな色香がある。そなたは恐らくそれに気付いていないのだろうね」

