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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第5章 真心の証(あかし)~逢瀬は美しく儚く~
ハンが再び歩き出したので、ソナもまた歩く。
「私はいつもソナの側にいて、そなたが美しく花開いてゆくのを見てみたい。少し下世話な言い方かもしれないが、できることなら、私の手でそなたという花を開かせてみたいんだ。そなたは嫌か?」
ソナはポカンとし、すぐに耳まで染まった。
「それって、その、まさか」
ハンが微笑む。
「そういうことだよ。私のものになって欲しい、妻になってと求婚している」