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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第5章 真心の証(あかし)~逢瀬は美しく儚く~

「私もそう思う。もちろん、私はまだ伯父さんのところに引き取られる前の話だし、詳しくは知らないけれどね。きっと出来の悪い両班の息子の答案と伯父さんの答案をすり替えたのよ」
ソナは昔の悔しかった想い出を話すときの伯父を思い出した。そんな時、伯父はいつも酒を飲みながら、男泣きに泣いていた。
―ソナや、この国はどうにもならない身分社会だよ、俺たちはその身分ってものに一生括られて、幾ら能力があっても所詮、市井でしか生きられない。
ソナは昔の悔しかった想い出を話すときの伯父を思い出した。そんな時、伯父はいつも酒を飲みながら、男泣きに泣いていた。
―ソナや、この国はどうにもならない身分社会だよ、俺たちはその身分ってものに一生括られて、幾ら能力があっても所詮、市井でしか生きられない。

