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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
「この石がどうして、ぶどう石と呼ばれているかを知ってる?」
「いや、知らない。何か面白い謂われでもあるのかな」
 ハンが興味を誘われたように問い返すのに、ソナは頷いた。
「ほら、石の色を見て、ぶどうのように透き通った美しい緑色をしているでしょう、だから、その名前で呼ばれているらしいわ」
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