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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
 折しも今、この瞬間、夕陽が宮殿の甍を照らし出していた。まるで大海の波のように果てなく続く壮麗な甍が蜜色の夕陽に真っすぐに照らし出され、黄金色(きんいろ)に染まっていた。それはまるで金色の波が果てなく続いているようにも見える。
 そのあまりの神々しいまでの壮麗さ、美しさにソナは息を呑んだ。
「―!」
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