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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
「二人でこの場所に来るまでには、色々なことがあるだろう。そなたにとっては辛いことの多い茨の道かもしれない。でも、私を信じて付いてきて欲しいんだ。繰り返して言う。私の妻はシン・ソナ。そなたしかおらぬ」
 そのときのハンの真摯な表情はその後も長くソナの記憶にとどまった。思わず頷かずにはいられない生まれながらの風格、存在感がそのときの彼にはあった。
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