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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
「殿下、シン・ソナが参っております」
 外側から内官が声をかけると、〝通せ〟と短い返事があった。外側から女官が両開きの扉を開く。白い夜着一枚きりのソナは長い髪を一つに編んで横に垂らしている。そのチョゴリの前結びになった紐の形を整え、提調尚宮が囁いた。
「既にご存じかもしれませんが、何事も殿下の御意に従われますように」
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