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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
「いきなりどうしたんだ? いつもは元気なソナが借りてきた猫のように大人しくしている」
 途端にソナの緊張が解れてゆく。大丈夫、いつものハンだ。ソナはそろそろとハンに近づき、小卓を挟んで向かい合う形で座った。
 酒器を捧げ持ち、ハンの手にした盃を満たす。ハンは一挙に盃を煽り、空の盃をソナに手渡した。ソナは押し頂く。その盃に今度はハンが並々と注いだ。
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