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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第6章 恋人の秘密
 ソナは右頬を押さえ、涙の雫を宿した眼でハンを見つめた。
「ソン尚宮さまに打たれた跡が赤く醜く腫れ上がってしまっているのです。殿下のお眼にかけるのはお眼汚しかと」
「どれ、見せてごらん」
 ハンが言うのに、ソナは厭々をした。
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