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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第4章 初めての恋
平の尚宮でも、正五品の位を与えられる。側室以外の女官では後宮では最高位である。正五品といえば、朝廷の官僚と同等ではないか! 女ながらも表で活躍する男たちと同じだけの位階を得られる―というのはソナには信じられなく素晴らしいことに思える。
ソナもよもや自分が尚宮になれるとまで大それた夢を思い描いていたわけではない。ただ、いつまでも最下級の水汲みというわけではなく、努力して認められれば、いっぱしの女官にはなれるものだと信じていただけに、落胆は大きい。
ソナもよもや自分が尚宮になれるとまで大それた夢を思い描いていたわけではない。ただ、いつまでも最下級の水汲みというわけではなく、努力して認められれば、いっぱしの女官にはなれるものだと信じていただけに、落胆は大きい。