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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第7章 野望への階段
「お言葉が過ぎまする」
 シム尚宮が叫ぶのと、李淑媛の平手がシム尚宮に飛ぶのはほぼ時を同じくしていた。
「控えろ! 国王さまの側室に対して、その口の聞きようは何だ。主が主なら、仕える者も仕える者だ」
「―っ」
 シム尚宮が唇を噛み黙り込んだ。
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