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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第7章 野望への階段
「それではこれにて失礼する」
 パク貴人が二人の側室を引き連れ、悠々と歩み去った。李淑媛が去り際、ソナを振り向きニヤリと勝ち誇ったような笑みを向けた。
 ソナはあまりの屈辱に身体中の血が沸き立つようだった。
 うだるような暑さと止まぬ蝉の声が余計に暑さを倍増するようだ。
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