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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第7章 野望への階段
 と、ハンが一転して弾んだ声音を発した。
「そう申せば、ソナ、そなたは百合の花が好きだと申しておったな」
「はい」
 ソナは艶やかに微笑み、傍らの王を見上げる。王とソナの視線が絡み、二人が互いにしか判らぬ親密な情の通い合いを見せるのを三人の側室たちはなすすべもなく眺めているしかない。
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