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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第10章 昼間の密会
 幾ら廷臣たちが新しい王妃の話をしても、王は露骨に不機嫌になり、話はいつも
―予は新たな王妃を迎えるつもりはない。
 と、頑なな返事で終わるのだった。
 すると、廷臣たちはまた
―大方はあの妖婦、女狐のシン尚宮が夜毎、寝所でお若い殿下を手練手管を駆使して誑かしているのであろうて。
 と、ソナを悪く言う。
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