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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第10章 昼間の密会
 ソナは涙ぐんだ瞳でハンを見た。
「私が夜毎、後宮の寝所で殿下を誑かしている妖婦だからですか? だから、こんな場所で私を―。旦那さまはきっと私をいつでも好きなようにできる取るに足りないものだと軽んじられているのですね。殿下、私は娼婦でないのですよ? お戯れはほどほどになさって下さい」
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