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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第10章 昼間の密会
 ソナは微笑み、ハンに頷いた。
「参りましょう。あなたさまがお望みであれば、私はどこへでも参ります」
 その漆黒の双眸にはもう微塵も迷いも揺らぎも、涙さえもなく、かえって思いつきで言い出したハンの方が女の真剣さに息を呑んだほどだった。

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