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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第10章 昼間の密会
 一旦ソナから離れた彼が花器から一輪の花を取り、こちらに戻ってくる。数枚の花びらを摘み取り、盃を酒で満たし花びらを浮かべた。
「―殿下?」
 しばらく離れていたハンが戻ってきて、ソナは虚ろな声で問いかける。
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