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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第4章 初めての恋
 殴られたことに懲りたのか、内官はちゃんと今度は事前に言った。ソナが恐る恐る手を出すと、彼は大きな手のひらにソナの手を握り込む。彼の手が大きいので、ソナの手は随分と小さく見えた。やはり外見は女にしか見えない優男でも、男は男ということなのか。
「随分と荒れているな」
 男もまた袖から何かを取り出した。小さな陶器の入れ物の蓋を開け、指で中身を掬っている。
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