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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第12章 復讐
「おいで」
 ソナが笑顔で手招きすると、人慣れした猫はすぐに近寄ってくる。そのつややかな毛並みを撫で、ソナは優しい声で言った。
「お前も甘いものは好きなのかしら」
 手にした饅頭を示すと、猫は躊躇いもなくソナの手のひらから饅頭を食べた。
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