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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第13章 伝え切れなかった気持ち
「そのとおり。何故か五ヶ月前にそなたと見た燈籠祭が忘れられなくてな。思い出すと無性に見てみたくなって、このようなことを思いついてしまった。子どもじみた我が儘だとは承知しているが」
 少し照れたように言うハンに、ソナは眼を輝かせて燈籠を見上げた。
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