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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第13章 伝え切れなかった気持ち
「殿下、明日からもう十一月です。夜は冷えますから、お身体に毒ですわ」
 その言葉を潮に、一同は静々とまた宮殿へと戻った。国王はその夜、帰り際まで名残惜しげにまだ燈籠の灯りで輝く池を振り返っては眺めていた。
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