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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第13章 伝え切れなかった気持ち
 その声が終わらない中に、ソナは居室を飛び出し、庭へと続く階を駆け下りた。後に残されたシン尚宮は眼を丸くし、慌てて女主人の後を追う。
「殿下!」
 ソナは庭先でハンを出迎えた。丁度到着したばかりの王はソナを見ると、笑顔で両手をひろげる。ソナは皆の前であることも忘れ、その中に飛び込んだ。
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