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傾国の寵愛~初恋は熱く淫らにひそやかに~
第13章 伝え切れなかった気持ち
 だから、酒の支度がしてあっても、二人で過ごす夜にそこまで飲むことはなかった。
 それが今夜に限り、幾度もお代わりするので、ソナは気遣わしげに言った。
「殿下、明日の朝は早いと聞いています。こんなにお過ごしになってはお身体に障るのでは?」
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