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Rin's Another Story
第5章 貴方に出逢えて。5
「私は……
翔さんみたいに余裕……ない」
上目遣いで半泣きになってる凛は場違いだと思いながらも、直ぐに抱きたくなるほど可愛かった。
ーーあぁ。
知ってるよ。
俺は凛が少し前からあの生徒に言い寄られててそれに困ってることも。
「俺だって昔からこうじゃなかった。
色んなことがあって、経験してこうなった」
優しく頭をなでながら言うと凛はまるで子供のように頷いた。
「俺は過去の凛も、今の凛も全部ひっくるめて好きだから安心しな」
おどけて言った俺に凛は少し笑うと残っていたビールを一気に飲み干した。