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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
ドックン!!

いつもより明るい声で出迎えてくれた鳥羽さんに、心臓が大きく脈打った。

最初はあんなに無機質だった顔も、心なしか柔らかい。

待っててくれたのかな?

そう思うと、さっきまで色々浮かんでいた不安が薄らいでいくようだった。

「ビックリしたよ。どうしたの?」

内心の期待を隠して、鳥羽さんに笑いかけると

「自転車の音が聞こえたから、メグだと思ったんだよ」

欲しかった答えが返ってきて、嬉しすぎて口元が緩んでしまう。

「そっか、鳥羽さん耳良いね」

「周り静かだからね」

照れながら言った私の言葉に鳥羽さんは薄く笑って、部屋に招き入れてくれた。

静かだから……か。

脱いだサンダル揃えながら、心の中で反芻する。

「メグ、お茶でいい?」

「うん、ありがとう」

カラ――――ン!

氷がグラスに放り込まれる音が響く。

毎回繰り返す会話も、自然の流れになってきていた。

お茶を飲んだ後に行われる情事も――――。

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