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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
◇ ◇ ◇

「メグ……大丈夫?」

「うん……もう平気」

絶頂の余韻に浸って動けないでいる間に、鳥羽さんは私の中に吐き出したものを洗い流して処置してくれた。

こういうことも手馴れてるのに、何でゴムは使わないんだろう?

本当は言った方がいいんだろうけど、それで会えなくなってしまう方が今の私には怖かった。

「シャワー借りるね」

「うん」

まだ少しふらつく頭で身体を起こすと、胸元に小さな赤紫の痣が出来ている。

「あれ……これ」

もしかして、さっき鳥羽さんがしてたのは――――

『キスマーク』!?

ちょっと憧れた印が自分の肌につけられていて、痣の付近がカッと熱くなった。

初めてつけられた痕を凝視したまま固まっていると

「キスマーク……つけちゃった」

鳥羽さんが凄く可愛く言ってきた。

ドッキュ――――ン!!

途端、心臓が爆発して倒れたくなるほど胸がときめく。

可愛い!!
こんな鳥羽さんが見れるなら、いくらでもキスマークを付けられたい!!

痣を両手で押さえながら、鳥羽さんから与えられた幸福感に暫し浸った。

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