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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
自分の身体に、自分のためだけに鳥羽さんが描いてくれた絵。
世界にたった一つだ。
何よりそれが嬉しかった。
花柄のキスマークに喜んでいる私を鳥羽さんは
「そう……そんなに嬉しい?」
不思議そうに見詰めている。
「うん! うん! 凄く嬉しいよ」
こんなに喜んでいる理由は鳥羽さんには分からないだろう。
無邪気に喜ぶ私に鳥羽さんは眉根を少し寄せて思わぬことを言ってきた。
「もっと、つける? キスマーク……」
「え……本当?」
「うん、こんなんでメグが嬉しいなら」
鳥羽さんは微笑みながら、私の頬を唇で軽く啄む。
妙に甘い鳥羽さんに、胸がキュッとなる。
「うん! ありがとう!」
「ぷっ! キスマークで喜ぶなんてメグが初めてだ」
「……そ、そう?」
「つけるの何処がいい?」
「何処でもいい……いっぱいつけて」
今の台詞はちょっと気になって、紅いピアスが頭を過る。
だから――――
あの紅よりも濃く……
掻き消すくらい『紫の痕』をつけて欲しかった。
世界にたった一つだ。
何よりそれが嬉しかった。
花柄のキスマークに喜んでいる私を鳥羽さんは
「そう……そんなに嬉しい?」
不思議そうに見詰めている。
「うん! うん! 凄く嬉しいよ」
こんなに喜んでいる理由は鳥羽さんには分からないだろう。
無邪気に喜ぶ私に鳥羽さんは眉根を少し寄せて思わぬことを言ってきた。
「もっと、つける? キスマーク……」
「え……本当?」
「うん、こんなんでメグが嬉しいなら」
鳥羽さんは微笑みながら、私の頬を唇で軽く啄む。
妙に甘い鳥羽さんに、胸がキュッとなる。
「うん! ありがとう!」
「ぷっ! キスマークで喜ぶなんてメグが初めてだ」
「……そ、そう?」
「つけるの何処がいい?」
「何処でもいい……いっぱいつけて」
今の台詞はちょっと気になって、紅いピアスが頭を過る。
だから――――
あの紅よりも濃く……
掻き消すくらい『紫の痕』をつけて欲しかった。