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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
◇ ◇ ◇
結局ピアスのことは聞けないままだけど……
またの機会でいっか。
鳥羽さんが描いてくれた紫の華を見れるだけで、ピアスのことも小さく思えそうになっていると――――
「恵! 今日俺先に上がるけど何か言っておくことはないか?」
バイトの上がり時間が近付いてきた智充先輩が声を掛けてきた。
「はっ!? はい、大丈夫です!!」
しまった〜!
バイト中なのに、またぼんやり考え事をしてしまった。
そういう時に限って、智充先輩に見られちゃうんだよな……。
何も悟られないように、満面の笑顔を先輩に向ける。
だけど、やっぱり先輩は目ざとかった。
「恵、お前首の痣どうしたんだよ」
それもどストレートに『痣』を指摘されてしまう。
「え!? 痣?」
確かに鳥羽さんがつけてくれた背中のキスマークは大きかったけど、バイト先の制服で胸元は勿論、背中も見えない筈だ。
何で先輩に見えてるのか謎で思いっきり反応してしまうと、凄く不愉快そうな顔をされた。
結局ピアスのことは聞けないままだけど……
またの機会でいっか。
鳥羽さんが描いてくれた紫の華を見れるだけで、ピアスのことも小さく思えそうになっていると――――
「恵! 今日俺先に上がるけど何か言っておくことはないか?」
バイトの上がり時間が近付いてきた智充先輩が声を掛けてきた。
「はっ!? はい、大丈夫です!!」
しまった〜!
バイト中なのに、またぼんやり考え事をしてしまった。
そういう時に限って、智充先輩に見られちゃうんだよな……。
何も悟られないように、満面の笑顔を先輩に向ける。
だけど、やっぱり先輩は目ざとかった。
「恵、お前首の痣どうしたんだよ」
それもどストレートに『痣』を指摘されてしまう。
「え!? 痣?」
確かに鳥羽さんがつけてくれた背中のキスマークは大きかったけど、バイト先の制服で胸元は勿論、背中も見えない筈だ。
何で先輩に見えてるのか謎で思いっきり反応してしまうと、凄く不愉快そうな顔をされた。