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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
バイトが終わって自転車を取りに行くと、駐輪場所に人影が見えた。

もしかして……鳥羽さん!?

期待に胸を弾ませて早足で向かうと――――

「よぉ!  お疲れ!」

智充先輩が腕を組んで立っていた。

「先輩!?  どうしたんですか?」

私より早く上がった筈の先輩が、何故かそこに居る。

途端、嫌な予感がした。

「先輩、今日は飲み会は無理ですよ!!」

せめて心の準備をさせて欲しいと思って身構えると

「違うよ、バァ〜カ!」

先輩は呆れた顔して大股で私に近付いて来る。

いつもと様子が違う先輩に動揺してオロオロしている内に、側に来た先輩にTシャツの襟を掴まれて中が覗けるくらい引っ張られた。

しまった!!
痣、見られる!?

Tシャツの下にキャミソールを着ているとはいえ、肩までキスマークは付いている。

「――――先輩!?  何するんですか!」

逃げようと思っても逃げられる訳もなく、案の定……

「恵……なんだよこれ?」

痣のことを聞かれてしまった。

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