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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
◇ ◇ ◇
今日はバイトがない日。
前回、次に会う約束をした時に早目に会いたいと言ったら、鳥羽さんは快く承諾してくれた。
思えば出会ってから鳥羽さんが嫌そうな顔してるのを見たことない。
元々、鳥羽さんは喜怒哀楽が薄かった。
だからその分、描く絵に感情を表しているのかもしれないけど。
それに比べて智充先輩は、結構顔に感情を出すよね。
先輩と揉めた翌日……
朝起きて直ぐにLINEで
『昨日は感情的になって、すみませんでした』と一言送ったら、返事が直ぐに返ってきて――――
『俺も偉そうに言って、ごめんな』
土下座してるパンダの可愛いスタンプまで付けて謝ってくれた。
こういうマメで真っ直ぐな所が、先輩の魅力でもあるんだろう……。
スマホを眺めながら、しみじみ思ってしまった。
「鳥羽さんもスマホ持ってくれないかな……」
持っていたとしても直ぐに返事がなかったりすると、それで不安になることもある訳だけど、鳥羽さんに何かあった時に、直ぐに駆けつけられないのは悲しいと感じてしまうのだ。
何でも良い――――
鳥羽さんに求められたい!
必要とされたい!
それが今の私の『存在意義』にすら思えた。
今日はバイトがない日。
前回、次に会う約束をした時に早目に会いたいと言ったら、鳥羽さんは快く承諾してくれた。
思えば出会ってから鳥羽さんが嫌そうな顔してるのを見たことない。
元々、鳥羽さんは喜怒哀楽が薄かった。
だからその分、描く絵に感情を表しているのかもしれないけど。
それに比べて智充先輩は、結構顔に感情を出すよね。
先輩と揉めた翌日……
朝起きて直ぐにLINEで
『昨日は感情的になって、すみませんでした』と一言送ったら、返事が直ぐに返ってきて――――
『俺も偉そうに言って、ごめんな』
土下座してるパンダの可愛いスタンプまで付けて謝ってくれた。
こういうマメで真っ直ぐな所が、先輩の魅力でもあるんだろう……。
スマホを眺めながら、しみじみ思ってしまった。
「鳥羽さんもスマホ持ってくれないかな……」
持っていたとしても直ぐに返事がなかったりすると、それで不安になることもある訳だけど、鳥羽さんに何かあった時に、直ぐに駆けつけられないのは悲しいと感じてしまうのだ。
何でも良い――――
鳥羽さんに求められたい!
必要とされたい!
それが今の私の『存在意義』にすら思えた。