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白い背中と君の藍
第6章 アメジスト◇束縛の印
くすぐったいのを堪える腕が、小刻みに震える。

おヘソを通過した指が、茂みの中へ潜り込む。

鳥羽さんの指の動きが数日前のお風呂場での自慰とリンクして、フラッシュバックする感覚に気持ちが高揚する。

樹海の奥の割れた果肉の間に飛び出た種が、空気に晒されてこそばゆい。

早くその種を摘んで欲しいのに、鳥羽さんは黒い森で戯れていた。

指が動くと、揺れる樹海の草が種を時々突く。

「やっ!  あぁぁぁ……」

チクチクと些細な刺激を与えられる度に、鼻腔の奥までムズムズしてくる。

「鳥っ羽さぁんっ!  は、早くぅ……」

首も反っているせいで、声がハッキリと出しにくい。

「あぁ……うん。メグの陰毛フワフワして可愛いのに」

鳥羽さんは名残惜しそうに樹海を離れて、木の実が揺れる果樹園にようやくやって来た。

小さな実は蜜を滴らせて、雄蜂に突かれるのを待ち構えている。

下から押し上げるように指先が果肉を潰し、左右にクニクニと揺らした。

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